眼鏡嫌いになる悲劇 ①
先日、持ち込みのフレームの調整依頼のお客様がご来店なされました。
1年前に買ったトムフォードの眼鏡が買ったお店に何度も持って行っても
掛かり具合が合わないんです。とのこと
フレームを見て調整できるかの判断になり、出来る場合は調整料がかかってしまう旨を
お伝えをしてご来店いただきました。
持ち込みのトムフォードの眼鏡を見た時に僕は唖然としました。
持ち込み画像①
持ち込み画像 ②
持ち込み画像 ③
フレームのブリッジから凄く変形をしており
僕は眼鏡を踏んでしまってこうなったのだと思ったら
これが眼鏡屋がおこなった調整ともあって僕は物凄く驚きました。
お店で買う前に鏡でみた掛けた感じと調整後の感じでは
フレームにカーブ見たいなものがついていて違いが出て見た目も違和感があるのですよ。とのことでした。
確かに仰るとおりでした。
持ち込まれた方のお顔は小顔でフレームサイズも少し大きい感じでした。
ただ、鼻当てをクリングスタイプに変えて、再度調整し直せば
なんとかなるかと思い、鼻当てカスタム+再調整をさせて頂きました。
鼻当てカスタムには1週間程掛かりますが仕上がって調整をし直して
お渡ししましたら、お客様も「やっとちゃんと掛けれる」といって笑顔で
お帰りなされました。
そのお客様との今回の眼鏡での会話の中で
高い眼鏡を販売をしているところで買えば技術等も含めて全て安心だと思ったらそうではないのですね。と
仰られました。
とても悲しい事なのですが
ここからは僕の持論になりますが価格帯が主に3万円以上する今の日本眼鏡店は
主に「カッコいい、オシャレだけに特化しているお店」か「技術だけのお店」・「オシャレと技術の両方に特化しているお店」または「どっちにも力を入れてないお店」
この4つに分かれます。
残念ながら「オシャレと技術の両方に特化しているお店」は僕の知り合いのお店さんではいるのですが
日本全体でみると少なく
だいたいのお店がどちらかの1点に特化をしております。
今回、お客様が購入されたお店は「カッコいい、オシャレだけに特化しているお店で技術はあまり得意ではない
お店だったのだと思います。
このようにちゃんとした眼鏡を高いお金を出して買おうと思って買ったら
全く使い物にならないのなら安いもので良いや~となったり
眼鏡嫌いになったりと業界にとっては良くない事なのです。
そこで今回のお客様のような悲劇を生まないためにも
僕の業界の先輩が眼鏡版”ミシュランガイド”を作るべきだ!!と
数年前から業界に投げかけており、僕もそれに賛同するようになりました。
それにより、国民の良い眼鏡店選びが簡単になり、
また業界全体の質が上がるのではないかと思います。
今回のようなケースで眼鏡嫌いになる悲劇を生まないためにも業界全体でしっかりと
考えていかないといけない事なのです。
あっそうだ!
green opticalはどの部類のお店かお伝えしてなったですね(笑)
green optical は 「お洒落と技術を合わせた眼鏡専門店」として立ち上げました。
ただ、お洒落や技術をもっともっと高めていきたいので生涯勉強の身でおります。
今回、ご紹介したケース等で調整に対して
お悩みの方は気軽にご相談ください。
長くなってしまいましたが本日のブログはここまで!!
それでは~