レンズの性能
メガネレンズは「屈折率」・「アッベ数」・「比重」と3つの要素に分かれます。
本日はレンズの性能についてお話をしたいと思います。
*屈折率
光は同じ物質の中を通過する限りは基本的に直進します。
「同じ物質の中を通過する限りは」というのは、例えば空気の中を進む限りという意味です。
光はある物質のから別の物質に入るときには境目の部分で曲がってしまいます。
これを「光の屈折」といいます。
この光の屈折は光がとおりぬける物質によってどのくらい曲がるかに違いがあります。
この違いを数値で表現したものを「屈折率」といいます。
*アッベ数
白色光がプリズムを通過すると、色分解されて虹色のスペクトルが生じます。
この色の帯の幅を色分散といいます。そして、この色分散の大きさを表す量をアッベ数と呼びます。
アッベ数が大きい程、色分散は少なくなります。アッベ数の低いレンズほど周辺部に色がついて見えるので
眼鏡レンズとしてはアッベ数が大きい程、良いです。一般に高屈折率の素材になるとアッベ数は小さくなる傾向があります。
*比重
比重とは、物質の密度と水の比、つまり2つ以上の異なる物質の同体積における重量を比較するときに用いられる
数値です。この数値が小さければ小さいほど軽いことになります。
図の場合、従来のプラスチックレンズ素材は水の1.32倍の重さがある事になります。
以上が3つの要素になります。
堅くなりすぎて、わかりにくい部分もあるので簡単にご説明をすると
屈折率が高いほどレンズは薄くなります。
アッベ数が大きいほど色収差の少ないレンズになります。
比重が小さいものほどレンズは軽くなります。
ただ、ここで難しいのがレンズを薄くするとアッベ数や比重の数値は悪くなり色収差やレンズが重くなったりしますので
レンズを選ぶ時はご自身にあった、3つの要素のバランスのとれたレンズを選ぶことが重要になります。
殆どの方はご自身にあったレンズをご存知ではないかと思いますので気軽にご相談くださいね。
本日はレンズの性能についてでした~
それでは~
(画像は東海光学HPより)
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